静岡県立農林環境専門職大学新校舎

所在地 静岡県磐田市
床面積 3,224.73㎡
構造 鉄骨造
階数 地上3階
竣工年 2021年

静岡県立農林環境専門職大学は、明治33年に農事試験場として教育を開始した静岡県立農林大学校を前身母体とし、2020年(令和2年)に開学した静岡県内初の専門職大学であり、農林業分野としては全国初の専門職大学及び専門職短期大学となる。
外観を特徴づける木製のルーバーと規則的にせり出した壁面は、室内環境を整える役割を果たし、ファサードに陰影と動的なリズムを生み出すことで、豊かな表情を持った建物となることを意図した。
1階にはピロティー形状の来客者駐車場と食堂を計画。食堂は一部を吹抜とすることで開放的な場所となることを目指した。食堂と駐車場は視覚的に連続し、イベント開催時などの一体的利用を想定している。また、食堂エリアは学生や職員だけでなく、地域住民にも開放されるため、地域交流の場となることを期待している。
2、3階には講義室、研究実験室、情報処理室、教員室、図書館を計画。中廊下を介してアクセスするシンプルな動線計画となっている。図書館は建物の北端に位置し2層吹抜けのボリュームを有し、外観を特徴づけている日射遮蔽の外装木ルーバーにより書籍の環境に配慮しながら、明るく開放的な空間を目指した。
改修された既存校舎では、旧校舎のイメージを刷新し、新しい大学のスタートを特徴づけるためキャノピーの大屋根を設けた。軒下空間は通路や施設へのゲートの役割のほか、学生たちのコミュニケーションスペースとなるよう意図している。キャノピーを構成する部材には静岡県産の木材を使用したCLT板を採用し、農林業の学び舎をシンボライズしている。

※産学連携による協働
本計画は、静岡文化芸術大学大学院寒竹伸一研究室との協働により進められた。

【省エネルギー性能指標:BEI = 0.82】

月刊「近代建築」 2021年7月号 掲載